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“悪性リンパ腫”笠井信輔アナ(56)「おじけづいている部分も…」 グッディ!カメラに語った闘病への決意 - www.fnn.jp

“悪性リンパ腫”笠井信輔アナ(56)「おじけづいている部分も…」 グッディ!カメラに語った闘病への決意 - www.fnn.jp

長年出演した「とくダネ!」で自身の病状を告白

12月上旬に悪性リンパ腫と診断され、治療に専念するため、活動休止を明かしたフリーアナウンサーの笠井信輔さん(56)。

19日朝の「とくダネ!」に生出演して、自らの詳しい病状を語った。

笠井信輔さん:
自分の状況をお話すると、悪性リンパ腫という血液のがんというなかで「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」という型なんです。(悪性リンパ腫は) 90種類ぐらいあるんですって。そこで治療法もそれぞれ違ってきていて、大体カテゴリー的にこの部類だったらここだろうって。速度の速い週ごとに進むタイプと、中程度の月ごとに進むタイプ、速度の遅い年ごとに進むタイプと大まかに3つのタイプがあるんですけど。僕の場合は中程度のスピードでアグレッシブなタイプ(侵攻性のある)と診断されまして、つまり「ちょっと強い抗がん剤治療が必要だね」と。「生存率が6割くらいで4割くらいの方が亡くなって行くんだけども、笠井さん若いから7割くらいの生存率ってとこに入ると思いますよ」と、「がんばって行きましょう」という先生のお話でした。

小倉智昭さん:
それ(悪性リンパ腫)を指摘された時は、どうだった?

笠井信輔さん:
「なんで?なんで今?なんで俺が?」っていう…そればかりでしたね。フジテレビ辞めてフリーになって、これからっていう時にそういう宣告を受けるのは、晴天の霹靂を超える衝撃でした。

小倉智昭さん:
スタートが順調だったしさ、休みないぐらい仕事していて、その時にそういう宣言っていうのは、かなりきついよね。

笠井信輔さん:
いやー、厳しかったですね。調べた結果「がんは全身に散らばっているので、最低4カ月は入院しましょう」と、「抗がん剤治療しかないので抗がん剤治療によってがんを消していきましょう」とそういうお話だったものですから。全身にがんが散らばっているって聞いた瞬間は…、ちょっとめまいがしましたね。「自分大丈夫なのか」と。「え、死ぬの?」ってその時は思いましたけども、先生は「しっかり向き合っていけば、大丈夫ですよ」と言ってくれたので、その言葉を信じて闘っていこうと今は思っています。

笠井アナが病状をあえて公開する理由とは…

小倉智昭さん:
ひそかに自分の中の問題として、治療したり病院に入院したりすることもできるんだけど、あえて公表しようと思ったのはなぜだったの?

笠井信輔さん:
32年間ワイドアナウンサーとして、色んな芸能人・有名人の方のプライバシーを自分の言葉で放送してきて、いざ自分が病気になったときに「そっとしておいてください」というのは、自分の生き方としてはそれは許さない。話せることは皆さんに知ってもらう義務があるなと思ったことと、もう一つは小倉さんですよ。小倉さんががんになって、自分の病状を事細かく公表する姿を見ていて、そこまで話さなくていいのにっていうことまで語っていく姿を見ながら、やっぱり我々のような仕事をしている人間というのは、そういう覚悟とか立場とかに行く瞬間があるんだなってことを小倉さん見ていて学びました。

生放送でがんの詳細を公表することは、ワイドショー・情報番組のアナウンサーを続けてきた笠井さんの「覚悟」だったという。

長年の盟友・大村正樹キャスターに語った心境

生放送終了後、笠井さんは「直撃LIVEグッディ!」のカメラに現在の心境を語ってくれた。グッディ!のインタビューで力強く語ったのは、復帰について。

大村正樹フィールドキャスター:
19日の「とくダネ!」で、ある程度思っていることは伝えられましたか?

笠井信輔さん:
伝えられました。伝えきれなかったことは、復帰に関しては東京オリンピックを一つ目標にしている

笠井信輔さん:
今、4カ月間の治療で、2カ月間の自宅療養だって言われてますけど、もうちょっとかかるかもしれないけど、(オリンピックは)健康体の象徴みたいなイベント。今まではそんなに意識してなかったんだけど、病気になってからはものすごくそこを意識するようになって。あの時までには帰ってきて、仕事として何らかの関わりは持ちたい。選手にインタビューしたいとかそこまでは言わないんだけど、何かオリンピオック盛り上げ番組のちょっと片隅にいるとか、イベントに参加するとか。自分もこれまでオリンピックのメダリストのインタビューイベントとか何回かやったことあるので、そこを目標に復活しようと。

大村正樹フィールドキャスター:
「とくダネ!」を見ていて印象的だったのが、(生存率)7割という数字。7という数字は全然セーフティじゃないし、自分に降りかかったら、とても…。

笠井信輔さん:
そうなんだよね。3割の方が亡くなるっていうのは、ちょっと大きい数字だよね。でも、そこに負けては
いられないので、とにかく頑張って治療にあたる。自分はそうならないっていう気概でがんばります。

笠井さんは、全身を襲う痛みについても明かしてくれた。

「いてててて」っていう感じ…全身に痛みが襲う

大村正樹フィールドキャスター:
(「とくダネ!」では)痛みに関しても触れていましたが、笠井さんがそれを言うということは、相当痛いのでは?

笠井信輔さん:
「いてててて」っていう感じなの。起き上がる時や物を拾う時に肩が痛くて、いててってなっちゃう。不思議なものですよ、がんはいろんなところにあって、全身に散らばっているっていうので。それを4カ月間の抗がん剤治療で消していくわけなんですけれども、そうやって痛みとして生じてくるんだなって。まあ、仕方がないけどね、病気だから。

大村正樹フィールドキャスター:
病気は全身を巡っているんですか?

笠井信輔さん:
僕の場合は、血液の流れに従ってがん、悪性リンパ腫が流れているわけなんで。全身いろんな所に散らばるのが、この病気の一つのスタイルではある。でもそれにおびえてはいけなくて。抗がん剤治療がずいぶんと進んでいるらしいので、そこに願いをかけて治療を行っていきます。

大村正樹フィールドキャスター:
痛みと生活のバランスは?

笠井信輔さん:
鎮痛剤を飲みながらの生活で、僕の場合はけっこう効いてる。

大村正樹フィールドキャスター:
強い薬を飲んでるんですか?

笠井信輔さん:
強いというか、市販薬の中では一番効くっていうものを飲んでいる感じ。仕事との兼ね合いで痛くないように飲んでいて、僕の場合は2時間くらい前に飲むとちょうどいい。うまくすると6時間効くかな。

大村正樹フィールドキャスター:
日によって、痛む部位が違うんですか?

笠井信輔さん:
そうそう。腰が痛かったり肩が痛かったり、脇が痛かったりとか。きょうはお尻の下の辺りが痛くて、そこに貼るカイロを貼っていて。カイロ貼ると痛み緩和するんで。

大村正樹フィールドキャスター:
どういう痛み?

笠井信輔さん:
取ろうとすると「いててて」っていう感じで、じっとしているとしくしく痛い。腰は今もちょっとしくしく痛い。

笠井さんは、大村キャスターに治療への不安を漏らした。

闘病を知りたい人がいるなら、応えなければいけない

大村正樹フィールドキャスター:
大変じゃないですか、抗がん剤の治療。

笠井信輔さん:
もうね、正直言って、あんまり考えないようにしてるの。今から勉強して、仕方ないじゃないですか。起きたことを発信していくしかないと。「思った以上に大変」なのか、「実は自分は大丈夫でした」なのか。

笠井信輔さん:
ここ(肩のあたり)にCVポートっていう抗がん剤の管を入れるための機械を、手術で埋め込むんだって。それはいいんだけど、白血病の友達で同じようにCVポートをつけた人がいて。話を聞いたら、管を入れる時に激痛が走るって言うわけ。「ものすごく痛いよ、笠井さん」って、もう聞きたくなかった情報だな~って。もう今はCVポートのことだけが頭にあって、「嫌だなあ、嫌だなあ」「痛くない方法ないのかな」って。でも、もうさ、しょうがないじゃない。痛いとかつらいとかいうのはこれから起きてしまうことなので、今からあんまり勉強しすぎてドヨンとしないようにしようって。覚悟を決めて闘病しようって。…ちょっとおじけづいている部分もあるんだけどね。

大村正樹フィールドキャスター:
その時には、また聞きに行っていいですか?

笠井信輔さん:
来てください、来てください。それは自分の義務だと思っているので。自分の闘病を知りたいという人がいるならば、これは応えなければいけないだろうなと思っているので。

闘病への不安も隠さず、現在の気持ちを明かしてくれた笠井さん。笑顔で手を振りながら、フジテレビを後にした。

(「直撃LIVE グッディ!」12月19日放送分より)

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2019-12-19 11:38:00Z
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