6代目松鶴一門の落語家、笑福亭鶴志(しょうふくてい・かくし=本名・冨松和彦)さんが8日午前0時54分、心不全・腎不全のため、大阪府内の病院で亡くなった。64歳だった。

所属の松竹芸能によると、鶴志さんは前日7日夜に体調不良を訴え、病院に搬送されたといい「かなり脈も弱って危険な状態だった」という。

鶴志さんは18年2月に肝臓がんの手術を受け、驚異的な回復力を見せて仕事復帰。「肝臓の4分の2をとる大手術だった」と本人が話していた通り、奇跡的な回復を遂げていた。

復帰後は、定期検査を受けながらも、落語活動を継続。4月上旬まで高座に上がっていたが、最近は新型コロナウイルスの影響で、舞台出演の機会も減っていた。

鶴志さんは74年に6代目松鶴へ入門。「スリーサイズが100を超える」大きな体ながら、後輩の面倒見もよく、一門を超えて慕われることも多かった。

通夜は10日、葬儀・告別式は11日に、親族の意向で、家族葬として行われる。