勤務地を問わない新規求人数がコロナ禍前と比べ11.3倍に上昇した──転職サイトを運営するビズリーチ(東京都渋谷区)は6月15日、こんな調査結果を発表した。2019年10〜12月と22年1〜3月の同サービス上に掲載する求人数を比較したところ、このような結果を得られたという。
職種別に求人傾向を見ると、IT企業のエンジニア職種が多くなっているという。ビズリーチは「不足が深刻といわれるIT人材の採用において、リモートワークの導入で採用条件を緩和し居住地を問わず優秀な即戦力人材の採用を狙う動きが広がっている」と分析。他に「オンラインの営業企画」「インサイドセールス」「採用・労務などの人事」なども増加傾向にあるという。
また首都圏のIT企業だけでなく、地方の企業にもリモートワークが浸透しつつあり「香川県の企業が東京都在住の即戦力人材を採用したり、山形県の企業が神奈川県在住の即戦力人材を採用したりするなど、首都圏の人材が居住地はそのままに地方の企業に転職し、活躍する事例が増えている」(ビズリーチ)
ビズリーチの会員690人に「勤務地不問の求人(完全リモートワーク)であれば、会社の所在地にかかわらず前向きに検討しますか?」と聞くと、約85%が検討に前向きであると回答。居住地にとらわれず転職先を検討するビジネスパーソンが多い傾向が明らかになった。
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