さくらんぼ日記：学童保育の現場から／3 保護者が求人、採用面接取材のスキル生きる／北海道 - 毎日新聞

　新聞記者になって15年以上がたつけれど、最近になって初めて、「新聞折り込み広告の出し方」を知った。その上、まさか自分が学童保育所の職員の採用面接をする日が来るなんて、夢にも思わなかった――。

　長女（6）が通う札幌市白石区の共同学童保育所「さくらんぼクラブ」は低学年が多く、入学、進級したばかりの春は子どもたちも落ち着かない日が続いていた。見守る大人を増やすため、新しい指導員を採用することが決定。求人情報サイトと地元紙への折り込み広告を出すことになった。だが、新聞折り込みの配布エリアや部数、折り込み日などといった効果的な配り方がさっぱり分からない。同じ新聞業界なのに全く違う世界みたいだ。

　暗中模索で進めた求人だが、5月半ば2人の応募があった。そして、面接に私も同席することになる。面接はいつも保護者が2人以上で対応する。ほかの保護者の都合がつかず、さくらんぼクラブの「新入り」ながら面接の「大役」を任されることになった。

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