佐賀県内高卒求人2.06倍 2カ月連続で過去最高 | 経済 | 佐賀新聞ニュース - 佐賀新聞

　佐賀労働局が発表した２０２３年３月の県内高校卒業予定者の求人倍率（８月末時点）は、前年同期比０・３７ポイント増の２・０６倍で、現行の調査方法になった１９９７年度以来、２カ月連続で最高値を更新した。新型コロナウイルスの影響で減少していた求人数がほぼ全ての産業で回復した一方、少子化などの影響で就職希望者は過去最低。県内就職希望率は前年同期を上回っている。

　県内のハローワークが受理した求人数は４０７４人で、前年同期比１６・２％（５６８人）増。前月からは１２１人増えた。産業別では、製造業が２８・１％増の１４０４人、建設業が５・２％増の８６３人だった。宿泊・飲食サービス業は５０・６％増の１３１人、生活関連サービス・娯楽業は４５・５％増の１６０人。

　一方で、県内の高校卒業予定者７６１１人のうち、就職希望者は前年同期比４・６％減の１９７９人。県内就職希望者は２・８％減の１３２１人で、県内就職希望率は１・３ポイント増の６６・８％だった。

　佐賀労働局は、県などと連携して求人票の早期提出を要請しており「各社は早めに提出頂いている状況で、今後の求人の大幅な増加はないだろう」とみている。

　来春卒業予定の高校生の採用活動は９月１６日に解禁された。（志波知佳）

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