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海外客回復、ニセコ地域の人手不足深刻 求人倍率、コロナ禍前の9倍も:北海道新聞デジタル - 北海道新聞

 【倶知安、ニセコ】国際リゾート地のニセコ地域(後志管内倶知安、ニセコ両町)で、政府の入国規制緩和に伴う海外からの集客回復を背景に、人手不足が深刻化している。特に宿泊施設などの接客関連部門の有効求人倍率が8~9倍前後となるなど、新型コロナウイルス禍前よりも高い水準に達している。各事業者はスキーシーズン最終盤の春の段階から、早くも次の冬を見据えた外国人材などの確保に懸命で、冬季限定スタッフの一部を通年雇用に切り替える動きも出ている。

 ニセコ地域などを管轄する岩内公共職業安定所倶知安分室管内では、サービス業の有効求人倍率が「接客・給仕」部門で1月に9・33倍、2月に7・76倍に上る。「飲食物調理」部門も4~5倍台で推移。同分室によると、同地域の宿泊施設や飲食店の求人が多く、求職者数を大幅に上回る。

 両部門ともコロナ禍で外国人客が激減した2020~21年に1倍を切る時期もあったが、22年から急回復。コロナ禍前も「接客・給仕」で6~7倍、「飲食物調理」で3倍前後と人手不足が課題だったが、現在はこれも超える水準にある。

 背景にあるのが、昨年10月の入国規制緩和に伴うリゾートのにぎわい回復だ。

 ニセコ地域の主要4スキー場によると、昨年12月~今年3月のリフト・ゴンドラの延べ輸送人数は約791万人。前季の2・4倍で18~19年の同期比でも87%に戻った。同分室は「コロナ禍で従業員の縮減が進んだため、今冬の集客の急回復に対し、宿泊施設などの人員体制が戻り切れていない」とみる。人材不足は夏の観光シーズンも尾を引くとみられ、次の冬を見据えた各社の採用活動もあって有効求人倍率は当面、高止まりしそうだ。

 同地域のコンドミニアム・別荘などの管理会社幹部は「飲食、清掃などの人材を確保できても、他施設に引っ張られた」と苦悩を明かす。対策として常勤従業員の給与を17%以上引き上げたほか、次の冬につなげるため、今冬限定の予定だった外国人スタッフの一部を通年雇用に転換した。...

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