6月の米求人件数は減少し、2021年4月以来の低水準となった。労働市場は全般的に堅調だが、労働者に対する需要が幾分軟化していることが示唆された。
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採用は21年2月以来の低水準に落ち込んだ。一方でレイオフも小幅に減少し、昨年12月以来の少なさとなった。雇用主が人員を手放すのに消極的であることを示唆する。週次統計の新規失業保険申請件数も最近、減少傾向にあるほか、失業率は過去最低近辺で推移しており、レイオフが手控えられている動きと整合的だ。

上段:求人件数、下段:失業者1人に対する求人件数
出所:労働統計局
インディード・ハイアリング・ラボの経済調査責任者、ニック・バンカー氏は「レイオフに関するデータは、いかに労働者に対する雇用主の需要が引き続き底堅いかを示す」とリポートで指摘。「景気下降期だとレイオフのデータは騒々しく鳴り響く非常サイレンのようなものだが、今では、職に就いている人たちに『全て問題ない』という静かなシグナルを送っている」と述べた。
6月の求人件数は製造業など財生産セクターを中心に減少。ヘルスケアや娯楽などサービスセクターの一部では増加した。
自発的離職者の割合である離職率は2.4%に低下し、21年2月以来の低水準に並んだ。
求人件数が記録的な高水準で推移してきたことは、過去1年4カ月に及ぶ積極的な米利上げの重要な論拠となってきた。
失業者1人に対する求人件数は1.6件で、前月からほぼ変わらず。コロナ禍前はおよそ1.2件だった。
米労働省雇用動態調査(JOLTS)の詳細は統計表をご覧ください。
原題: US Job Openings Fall to Lowest Level Since 2021, Layoffs Ease(抜粋)、US Job Openings Fell to 9.582M in June, Est. 9.6M(抜粋)
(チャートの下に識者コメントを追加して更新します)
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