24時間営業を縮小したいちぎん食堂店員8人足りず苦渋の決断求人強化へ時給を引き上げバイト仲介アプリも活用【人手不足時代の妙手・プロローグ】 - 沖縄タイムス

人手不足で求人の強化に取り組む一銀企画の照屋瑞紀専務。経営する「いちぎん食堂」は午後３時で閉店し、きれいに清掃されていた＝２２日、那覇市久茂地

2024年1月26日 7:16有料

［人手不足時代の妙手・プロローグ］

「人手不足により、しばらく休業とさせていただきます」

　２０２３年３月、年中無休の２４時間営業で人気を集めた那覇市前島の大衆食堂「ハイウェイ食堂」が、Ｘ（旧ツイッター）で休業を公表した。従業員を久茂地の姉妹店「いちぎん食堂」に回し、「ハイウェイ食堂」は半年後の９月に閉店。人手を確保できないまま、２４時間だった「いちぎん食堂」の営業は朝７時半～午後３時に短縮した。

　ドリンクを含め１２０近いメニューはどれもボリューミーだった。沖縄そば、ステーキ、Ａ・Ｂ・Ｃランチなど沖縄食堂ならではのメニューで、働く人々、家族連れ、酔客、観光客らの胃袋をつかんできた。

　「２４時間、豊富なメニューだからこそ来てもらえたし、いろいろな媒体で取り上げてもらえたと思う」。食堂を展開する「一銀企画」の照屋瑞紀専務（２８）はこう語る。経営していた父が病気の悪化で２２年４月に他界。「何も分からない状態」から母と店を継いだ。...

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