リクルートワークス研究所が発表した25年卒の大学生・大学院生の「求人倍率」は1.75倍。3年連続での上昇となり、コロナ禍前の水準に回復しました。
※リクルートワークス研究所「第41回 ワークス大卒求人倍率調査(2025年卒)」より
コロナ禍前の水準に回復
調査の推計によると、全国の民間企業の求人総数は79.7万人と、前の年に比べて2.4万人増えました(+3.1%)。
一方で、学生の民間企業への就職希望者数は45.5万人と、前の年に比べて0.4万人増えています(+0.9%)。
その結果、2025年3月卒業予定の大学生・大学院生に対する求人倍率(仕事を求めている人1人に対して企業から何人の求人があるかを示す数値)は1.75倍となりました。
前の年に比べて0.04ポイント上昇し、コロナ禍前の水準に回復。求人総数が就職希望者数を大きく上回り「売り手市場」の状態が続いています。

中小企業 求人倍率さらに上昇
また、企業を従業員の規模別で見た求人倍率は次のような結果となっていて、規模が小さいほど倍率が高くなる傾向が続いています。300人未満の企業では、コロナ禍前のピークである、2019年卒、2020年卒に次ぐ水準となりました。
300人未満 6.50倍(6.19倍)
300~999人 1.60倍(1.14倍)
1000~4999人 1.14倍(1.14倍)
5000人以上 0.34倍(0.41倍)
※()内は前年の数値
企業側から見ると、全ての従業員規模で求人総数が増加した一方、学生側から見た民間企業への就職希望者数では、大手企業への就職希望者が増加していて、中小企業や中堅企業で採用しにくい状況になっていることが分かります。
「建設業」と「流通業」で高い傾向続く
次に、業種別の求人倍率を見てみます。
流通業 16.21倍(10.49倍)
建設業 9.35倍(13.74倍)
製造業2.07倍(2.19倍)
サービス・情報業 0.36倍(0.36倍)
金融業0.23倍(0.21倍)
※()内は前年の数値
「建設業」では前の年から大きく低下したものの引き続き高い水準となっているほか、「流通業」ではインバウンド需要の回復などを背景に上昇し、統計を取り始めた1996年以降、最も高い値となりました。
今回の結果をどのように受け止めて就職活動に臨めばいいのか、調査を担当したリクルートワークス研究所の中村星斗研究員に聞きました。
中村星斗研究員
「全体の求人倍率は回復傾向で企業の採用意欲も高いので、焦りを感じる必要はなく、落ち着いて就職活動に臨んでよいと思います。選考や内定が早期化しているので、周囲の友人や知人が早く内定を得る状況も出てくるかもしれませんし、内定率も年々高くなっていますが、内定は早く得る必要も、たくさん得る必要もないかと思います。丁寧に情報収集をしながら、自分の中で納得できる就職活動をして、納得できる選択をしていただきたいと思います」
【企業】
調査対象:従業員規模5人以上の全国の民間企業
調査期間:2024年1月25日~3月1日
回答社数:4132社
【学生】
調査対象:2025年3月卒業予定の大学生・大学院生
調査期間:2024年2月1日~2月9日
回答者数:1035人
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