秋田県の４月の有効求人倍率微増 雇用情勢８か月連続据え置き｜NHK 秋田県のニュース - nhk.or.jp

ことし４月の県内の有効求人倍率は１.４７倍で、前の月をわずかに上回ったものの、労働局は、県内の雇用情勢について８か月連続で同じ判断を示しました。

秋田労働局によりますと、仕事を求める人１人に対して企業から何人の求人があるかを示す、ことし４月の有効求人倍率は、実際に仕事に就く場所でまとめた「就業地別」で１.４７倍となり、前の月を０.０１ポイント上回りました。

前の月を上回るのは２か月連続です。

事業主に行った聞き取り調査で、４月から時間外労働の規制が強化された運送業者からは、「２０２４年問題」への対応のため、人員の確保を急ぎたい、ドライバーの高齢化が進み、先行きが心配などの声が上がったということです。

また、仕事を求める求職者は、物価高による生活コストの増加で、所得を増やそうと転職を望む人や年金以外の収入を得ようとする高齢者が増えたことなどで２か月ぶりに増加に転じました。

一方、労働局は「物価上昇によって収益が悪化し、求人に慎重な動きがみられる」としています。

こうしたことから、労働局は、県内の雇用情勢について「持ち直しの動きに足踏み感がうかがわれ、物価上昇などの影響により、一部に厳しさがみられる」として、８か月連続で同じ判断を示しました。

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