
大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた池端俊策氏(74)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生にスポットを照らす。物語は1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」だった時代から始まり、それぞれの誕生を丹念に描く。
第2話は「道三の罠(わな)」。光秀(長谷川)に心を開いた望月東庵(堺正章)と駒(門脇麦)は、ともに美濃に向かうことになる。しかし、その行く手には、美濃の侵略を目論む尾張の織田信秀(高橋克典)の大軍が迫っていた。多勢に無勢の中、籠城を決め込む斎藤道三(本木)。光秀と道三の嫡男・高政(伊藤英明)は反対するが、それは敵を欺く道三の作戦で…という展開だった。
その後、道三は娘・帰蝶(川口春奈)の夫・土岐頼純(矢野)が信秀と取引した証拠をつかみ、頼純を毒殺した。
このシーンは、クランクイン初日(昨年6月3日)の夜に撮影された。落合CPは「斎藤道三の本領発揮のシーン。政治のためなら、自分の娘婿すら殺してしまう。やっぱり悪モックンの凄さですよね。映画でもテロリストの役を演じたり、いつも使い分けていますが、恐るべし本木雅弘」と最敬礼した。
SNS上には「こわ!こわ!道三こわ!」「こんなに怖いラストあるか…?ゾッとした」「戦闘シーンもすごかったですが、道三対頼純のお話し合いの方が怖さがある」「唄歌いながら娘の旦那を毒殺して つづくって怖すぎだろ」「蝮、こわっ!自分が知る限り大河史上でも屈指のゾクゾクくるラスト」「斎藤道三恐怖クオリティ。レベル1対面、レベル2茶を点てる(毒入り)、レベル3唄を歌い始める(同時に茶を飲んだ人死ぬ)」「今週は完全にマムシの独擅場回。計算ずくの謀略、このおっさんを敵に回したら、どういうことになるか、モックンの楽しそうな怪演が冴えまくっていた」などの書き込みが続出した。
本木は「長時間に及ぶ撮影でした。10キロくらいの甲冑を着けたまま、さまざまな所作をするのが拷問のようで、茶道の所作が特に大変でした。正直、背筋を伸ばすだけで必死なんです!でも顔はクールでいなければいけないので、甲冑の内側は汗かきまくりでした」と苦労を吐露。「実人生でも破天荒な父(内田裕也さん)を持つ娘(内田也哉子)の婿ですので『もし自分が親も子もない戦国の世に生きていたら…』と思うと、このシーンは他人事とは思えず(汗)。我ながらゾッとしました」とユーモアを交えて心境を打ち明けた。
矢野は「僕自身、初大河で緊張していたこともありますが、リハーサルの時から周りのスタッフさんたちも固唾を呑んで見守るような、そんな緊迫感のあるシーンだったのを覚えています。ですが、前に作品でもご一緒させていただいたプロデューサー、監督に『矢野ならできる』と背中を押していただき、道三役の本木さんからもお声掛けいただき、物怖じすることなく、役を演じ切ることができました」と回想。短い出番ながら“爪あと”を残し、落合CPも「蜷川幸雄さんに鍛えられた演劇的な芝居が、あのシーンにマッチして頑張ってくれたと思います」と称えた。
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January 26, 2020 at 06:46PM
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「麒麟がくる」で斎藤道三役に本木雅弘「悪モックン」にネット震撼 - livedoor
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