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映画『キネマの神様』撮影を約2週間見合わせ 松竹の大角正氏、志村けんさん追悼 - auone.jp

(左から)志村けんさん、菅田将暉 (C)ORICON NewS inc.

 松竹は3日、新型コロナウイルスに感染して肺炎を発症し、3月29日に亡くなった志村けんさん(享年70)が映画初主演を務める予定だった『キネマの神様』の撮影を約2週間、見合わせることを3日、発表した。

 同作は、1920年に蒲田撮影所を開所した松竹映画の100周年を記念して製作。「第1回日本ラブストーリー大賞」「第36回新田次郎文学賞」などを受賞している人気小説家・原田氏がつづった原作を、山田洋次監督が“家族”をテーマにした映画作品に仕上げる。

 志村さんが演じる予定だったのは、無類のギャンブル好きのゴウ。若き日のゴウを菅田将暉が担当し、二人一役で主人公を担当。さらにゴウの妻・淑子を宮本信子、映画の撮影所で働くゴウとテラシンがともに恋心を抱く食堂の娘を永野芽郁が演じる。時代を越えて繰り広げられる愛と友情が描かれ、若き日のゴウが信じた“映画の神様”が時を越えてひとつの家族にある奇跡をもたらすストーリーが紡がれる。

 松竹は、菅田が演じる若き日のゴウのパートについては、3月末で撮影を終えたことを説明。4月上旬からは、現代パートを撮影する予定だったとし「新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、あすより撮影を見合わせることにいたしました」と説明。

 再会のスケジュールは状況を見ながら判断するといい、新たな出演者については「調整中」としている。志村さんについては、3月26日に同作への出演を辞退することを、所属事務所と松竹から発表していた。

 松竹の常務取締役映像本部長・大角正氏は「志村けんさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。悲しみをこらえ、映画を完成させることこそが、志村さんに喜んでもらえることなんだ、という強い思いをいだきながら、山田組一同、4月上旬からの撮影の準備を勧めておりました」と追悼。続けて「山田監督、キャスト、スタッフへの感染拡大防止の観点から、撮影を見合わせることにいたしました。一日も早く新型コロナウイルスが終息することを願っております」とコメントを寄せている。

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