パーソルキャリア(東京・千代田)が18日発表した7月の中途採用求人倍率は、前月比0.07ポイント高い1.98倍だった。新型コロナウイルス禍からのリオープン(経済再開)を見据えて外食やホテル各社で求人が増えた。企業の採用意欲が高まったが、転職希望者数は減り、求人倍率は上昇した。
中途採用求人倍率は同社の転職サービス「doda(デューダ)」に登録する求人数を転職希望者数で割って算出した。求人数は前月比1%増えた一方、転職希望者数は2.6%減だった。4~6月に転職活動が集中したほか、夏季休暇で転職を検討する人が減った。企業側は新卒採用が落ち着いたタイミングでもあり中途採用を増やした。
求人数を業種別に見ると「レジャー・外食」が前月比6.3%増となり全13業種のなかで最も高い伸び率だった。行動制限の解除で観光需要の回復が期待されるなか、ホテルや旅行各社で求人が増えた。外食ではコロナ禍でデリバリー対応や配膳ロボットの導入などサービスのデジタル化が加速。IT(情報技術)人材を中心に採用を強化した。
「商社」(3.7%増)や「メディア」(3.4%増)でも高い伸びを見せた。新型コロナやロシアのウクライナ侵攻による物流網の混乱が落ち着き、半導体や電子部品などを扱う専門商社で人材ニーズが高まった。
大浦征也・doda編集長は「8月はリオープンがさらに加速し企業の採用意欲は高まる。一方、夏季休暇などで転職希望者数は減少するとみられ求人倍率は2倍の水準に達する」とみている。「足元では新型コロナの感染が再拡大しているが、行動制限などが要請されない限り転職市場への大きな影響はない」と話している。
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