＜23区の予算案＞江東区 保育施設の求人活動に補助：東京新聞 TOKYO Web - 東京新聞

　質の高い保育士の確保に向け、求人広告に関わる経費を東京都江東区内の私立保育園など1施設につき20万円を上限に補助する。3960万円を新年度予算に盛り込んだ。

　区が2022年9月に保育施設に実施したアンケートでは、「保育人材の確保が難しい」との声が多く寄せられた。区によると、都内の保育士の有効求人倍率は、3・86倍（23年1月時点）と高い水準になっているという。

　補助の対象は、認定こども園や認証保育所など198施設。就職イベントの開催費や参加費にも利用できる。大久保朋果区長は「引き続き、介護・障害を含めた福祉関係の人材不足の解消に向けて、さらなる方策を検討する」と話した。

　今年10月には、子どもが病気や病気の回復期に利用できる病児・病後児保育施設も2カ所新設。事業費に2319万円を計上した。現在、区内には3施設あるが、要望のあった臨海地域と空白地帯となっていた深川地域に設ける。

　防災対策では、災害時の避難所の運営を任せるサポーターの募集を始める。事業費は384万円で、防災士の資格取得費全額を助成する。（井上真典）

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