メルカリは、スキマバイトサービスの「メルカリ ハロ」を3月6日から開始する。6日より、メルカリアプリに“はたらく”タブが追加され、本人確認・銀行口座を登録済みであれば、面接・履歴書不要で最短1時間から働ける。事業者はファミリーマートや日本郵便など全国4万カ所の店舗で、まずは1都3県の店舗からスタートする。
メルカリ ハロは、単発/短時間の雇用契約による新しい働き方を提供するスポットワーク事業。メルカリアプリからすぐに働けるため、「だれでも、すぐに、かんたんに」働ける「空き時間おしごとサービス」として強化していく。
スキマバイトサービスは、「タイミー」など多くの企業が展開しており、スポットワーク協会によると大手4社の登録会員数は1,070万人を突破。市場が急速に拡大している。メルカリ利用者の利用意向も高い一方で、「自分にあった仕事がなさそう」、「スムーズに検索・応募・勤務するのが難しそう」、「登録などの手続きが面倒そう」といった意見もあったという。そこで、メルカリからすぐに始められる「メルカリ ハロ」をスタート。これらの課題解決を目指す。
メルカリハロは、2,300万人超が利用するメルカリ上で、仕事に出会えるサービスとして展開。メルカリ上で本人確認・銀行口座の登録が完了していれば、履歴書・面接が不要で、すぐに求人に応募できる。給与は、働いた後、最短即日振り込みで受け取れる。そのため銀行口座の登録が必須となる。メルカリでは、約1,400万人の本人確認済みユーザーがいるため、多くの人がすぐに“スキマバイト”を始められる。
仕事の時間は最短1時間から。様々な業種・職種が用意され、自分にあった仕事や時間帯を選べる。求人募集パートナーとして、コンビニ、飲食・カフェ、アパレル・小売、物流・倉庫、ドラッグストア、ホテル、ジムなど、1都3県の大手事業者が参加している。主な事業者は、ファミリーマート、日本郵便、アート引越センター、カラオケ館、スギ薬局など。
メルカリ ハロは、メルカリアプリ下部の“はたらく”タブから利用可能。「ホーム」「さがす」「出品」「支払い」「マイページ」に加えて、「はたらく」が追加される。なお、メルカリハロを使わない人も、「はたらく」タブを消すことはできない。
また、「はたらく」に特化した「メルカリハロ」用アプリも公開する。メルカリアプリでも、ほぼ全ての機能を利用できるが、週に複数回など、高い頻度で働きたい人や、常に最新の求人情報をチェックしたい人などは、専用アプリを通じ、応募状況や今後のスケジュール、新着の求人情報を確認・管理することができるようになる。
参加事業者は審査を行ない、悪質な事業者は登録できないようにする。また、働き手の評価システムも構築するほか、自己都合でキャンセルする等の行為が見られる場合はアカウントの停止や、一定期間のマッチング停止などのペナルティを課す。なお、メルカリハロの評価等は、メルカリやメルペイの評価・与信等とは当面連携しない。
ビジネスとしては、求人マッチングに応じて手数料を徴収。給与と交通費の合計の30%をメルカリが手数料として受け取る形で、利用者(働き手)からは徴収しない。なお、開始当初は事業者からの手数料無料キャンペーンを実施する。
働き手への支払いは、当面の間は銀行振込となる。将来的にはメルペイを通じた給与デジタル払いなど、メルカリグループのサービスとの連携を想定している。ただし、現時点でメルペイは給与デジタル払いに向けた厚生労働省へ指定申請は行なっていない。またメルカリ ハロの利用後に、働いた先で使える「まかないクーポン」などの施策も用意している。
なお、メルカリハロは、6日からメルカリアプリ利用者に段階的に公開していく。利用には、eKYCによる本人確認に加えて、国籍の確認、顔写真の登録が必要。また、18歳未満は利用できない。
目標のユーザー数などは開示していないが、「マーケットリーダーを目指す」としている。なお、トップ企業のタイミーは登録者数700万人と発表している。メルカリでは、はじめやすさやメルカリサービスとの連携により、拡大を図っていく。
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