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松田龍平が俳優人生20年を振り返る 「作品に育てられたとしか言いようがない」(好書好日) - Yahoo!ニュース

 第157回芥川賞を受賞した沼田真佑さんの小説『影裏』(文春文庫)が、「るろうに剣心」などで知られる大友啓史監督によって映画化されました。主人公が見知らぬ土地でただ一人心を許した親友をめぐる、ヒューマンミステリーです。人間の関係性や感情の機微が複雑でありつつもシンプルに、ピュアに迫ってくる本作は、原作者の沼田さんが住み、大友監督の生まれ故郷でもある岩手・盛岡が舞台とだけあって、思い入れを感じさせる作品に仕上がっています。この映画で「第2回海南島国際映画祭」の最優秀俳優賞を受賞した松田龍平さんに、謎多き役柄の造形や共演の綾野剛さんとのエピソードをお聞きしてきました。また、20年を超えた俳優人生についても振り返っていただきました。

【写真】映画「影裏」を写真で見る

【あらすじ】
会社の転勤で岩手に移り住んだ今野秋一(綾野剛)は、そこで同い歳の同僚、日浅典博(松田龍平)と出会う。慣れない土地でただ一人、日浅に心を開いていく今野。しかしある日、日浅はなにも言わずに会社を辞めてしまう。しばらくして再会した2人だったが、ぎこちなさはぬぐえず、その後は顔を合わせることなく時が流れていった。そんな折、日浅が行方不明になっていることを知った今野は日浅を捜すが、その過程で彼の別の顔を知ってしまう――。

綾野さんとのタイプの違いがうまく噛み合っていた

――まずは「影裏」での演技で、中国で行われた「第2回海南島国際映画祭」の最優秀俳優賞を受賞されたとのこと、おめでとうございます。

 ありがとうございます。まさか賞をいただけるとは思っていなかったので、本当に驚きました。

――松田さん演じる日浅は、突然消えたり現れたり、つかみどころのない不思議な人でした。彼をどんな人間だと捉えましたか?

 一言で言うのは難しいんですが、自由な人であるのは間違いないですよね。髪が長くて、風来坊みたいな風貌で、釣りが好きだからジャケット着たまま仕事行って、自由そのものじゃないですか。本当はずっと釣りをして、酒を飲んで、なんにも縛られないで楽しく生きていたいだけの人なんじゃないかなと思うけど、それだけじゃ生きていけない。それで違う仕事を始めてから髪も服装も雰囲気もガラッと変わって、そこから見える彼の心情の変化ってなんだろうなっていうのは見てる方へ投げかけてると思いますし、どっちが日浅の本質かっていうことも問いかけてると思います。

 あと、「語られる日浅」から役作りをしてないかもしれないですね。そこで役作りをすると、ちょっとわからなくなってしまうなと思って。日浅はミステリアスな反面、本当はすごいシンプルというか単純というか、本能のままなのかなって。だから日浅がしゃべってる台詞とかで、役を作った感じなんです。

――綾野さん演じる今野と松田さん演じる日浅は、家飲みでリラックスしたかと思えば夜釣りの時にはぎこちなさもあって、その感情の揺れ動きがいいなと思いました。初共演の綾野さんとどう息を合わせていきましたか?

 ロケ地の岩手では2人の時間が結構長かったので、飲みに行ったり撮影中に一緒にご飯食べたりしましたね。やっぱり盛岡冷麺が有名なので、昼から焼肉屋に行ったりしました。

 現場では、僕はマイペースにやらせていただいているので、タイプは違うかもしれないですね。でも、そこがすごいうまい具合に噛み合っていたように思います。

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