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- イギリスでは「学位不問」の求人広告が90%増加したと、リンクトイン(LinkedIn)が明らかにした。
- 採用担当者は学位や資格よりも、スキルに基づく採用に力を注いでいる。
- IBMやグーグル、テスラといった大企業は資格よりもスキルを重視して採用している。
新卒者にとっては、悪いニュースが飛び込んできた。採用担当者は学位や資格よりも、スキルを重視する採用に力を注いでいることがリンクトイン(LinkedIn)の最新データで明らかになった。
イギリスでは2021年から2022年の間に「学位不問」の求人広告が90%増加したという。
リンクトインの報告書『Future of Recruiting 2023』によると、学位よりもスキルに基づいて候補者を探す採用担当者が世界的に見ても増えている。アメリカでは求人情報の20%が4年制大学の学位を必要としていない。2021年の約15%から増加した。
このシフトは今後さらに強まりそうだ。報告書によると、採用担当者の75%は今後18カ月間で「スキル優先」の採用が自社の優先事項になると予想している。
特定の学位を求めるなど、これまで厳しい採用基準を設けてきた企業は求人情報でこうした要求を撤回している。IBM、アクセンチュア、デル、バンク・オブ・アメリカ、グーグル、テスラといった企業は、スキルに基づく採用を増やしている。
「特定の仕事をする上で学位は重要ですが、大学に行かなかった人にとってもワクワクするようなチャンスや別の道はたくさんあります」とリンクトインのヨーロッパ・中東・アフリカ・ラテンアメリカ部門の責任者ジョシュ・グラフ(Josh Graff)氏は話している。
「IBMやイギリスのケロッグのような企業が人材の発掘、育成方法について、より幅広く考えているのは好ましいことです。採用プロセスにおける不要な障壁を取り除くことで、求職者に公平な機会を与え、多様な才能、新鮮な視点、アイデアを組織にもたらすことができます」
リンクトインの最新の『Future of Work Report』では、アメリカの企業幹部の92%がこれまでになく人々のスキルが重要になっていると考えていることが分かった。2022年11月以降、コミュニケーション能力、柔軟性、職業倫理、洞察力、自己管理能力といったスキルが求人の中で最も急速に需要が高まっているという。
テスラなど5つの企業のトップを務めるビリオネアのイーロン・マスク氏は、大学の学位の有用性に懐疑的な著名ビジネスパーソンの1人だ。
マスク氏は2020年の国際会議『SATELLITE』で、大学は「学びの場ではなく」楽しむ場所だと語った。その上で、ビル・ゲイツ氏やラリー・エリソン氏といった大学を中退して成功した有名人の具体例を挙げた。
一方、KPMGやPwC、デロイトといった大企業は、コロナ禍でコミュニケーション能力やコラボレーション能力、プレゼンテーション能力といった社会人としてのスキルに欠ける大卒者が増えたと指摘している。
こうした企業では、新入社員が職場に適応できるようトレーニングを増やさなければならず、大学や専門学校は若者を職場に適応させるために必要な準備を十分にさせられていないことを示唆している。
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