
2025年大阪・関西万博の会場内外で働くスタッフの募集が今春、本格的にスタートした。好待遇の求人が相次いでおり、関西のアルバイト・パートの平均時給より6~7割高い求人も目立つ状況からは「時給2000円時代」の到来も予感させる。会場となる人工島・
万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)によると、現在、募集しているのは、案内所などでの接客に携わる「コアクルー」(募集人数約300人)と、来場者の誘導などを担う「サポートクルー」(同300人以上)の2種類で、いずれも時給1850円を提示する。コアクルーは平均して週5日勤務が原則だが、サポートクルーは週1日からの勤務もできる。 万博関連の求人募集は、開幕1年前に当たる今春から本格化している。万博では、参加国や企業のパビリオンなどでもスタッフをそれぞれ雇う予定で、最終的には会場内外で数千人規模が働く見込みだ。 日本政府が出展する「日本館」は、時給1950円で「アテンダント」を募集している。大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)グループも、会場への送迎などに使われるEV(電気自動車)バスのドライバーについて、4月から応募の受け付けを始めた。短時間勤務の臨時社員や契約社員の場合、時給2000円を提示している。
リクルートによると、3月の関西圏のアルバイト・パート平均時給は1144円で、首都圏でも1231円だった。これまでに募集があった万博関連の求人は、これよりも6~7割高い水準が目立ち、好待遇ぶりが際立っている。 万博協会は「スタッフ募集業務の委託先企業が決めた」とするが、関係者は「万博会場は、大阪市中心部と比べると通勤に不便だ。時給を上げないと人が集まらない」と指摘する。 ドライバーの好待遇を巡っては、4月から労働時間の規制が強化された「2024年問題」も影響しているとみられる。
こうした求人は、周辺施設や企業での人材獲得競争を過熱させる可能性もある。 万博会場から近い位置にある大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」の運営会社は、万博関連の求人に対抗したものではないとした上で、4月からアルバイトらの時給を50円引き上げて1210~1540円とした。担当者は「好調なビジネスを支えてくれる人材に、賃金で報いるのは当然だ」と話す。 高い賃金での求人には困惑の声もある。万博会場に近い場所で求人を出す企業の関係者は、「どこも人手が足りずに困っている。(万博の水準に)対抗するのは容易ではなく、これでは事実上の民業圧迫だ」と漏らす。 人材派遣会社パーソルテンプスタッフの担当者は「関西圏ではホテルや百貨店など接客販売スタッフの不足感が高まっている。今秋以降、時給の上昇傾向はさらに顕著になるのではないか」と指摘する。
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