
来春卒業を迎える高校生に、企業が熱い視線を送っている。三重労働局がまとめた9月末時点の求人数は前年の同じ時期よりも16%あまり多い8735人だった。コロナとの共存を見据えた経済活動が活発になり、採用を絞ってきた企業の「人手不足感」が強まっていることも背景にあると労働局は分析している。
業種別でみると、求人数が最も多いのは製造業の3658人で、前年より2割近く増えた。特に電子部品やデバイス関係の求人が多いという。また、伸び率では卸売業・小売業(878人)やサービス業(575人)の求人が、それぞれ前年より3割近く増えた。
これらの業種は過去2年、求人を絞る傾向があった。求人全体ではコロナ前の数字にまだ届いていないものの、経済活動の再開で人手不足感が強まり、「これまで募集を絞っていた反動の動きが出たのでは」(労働局訓練室)という。
一方、少子化や大学進学を理由に、就職希望者数は減少傾向が続いている。今年の9月末時点でも、学校やハローワークの紹介で就職を希望する生徒(自営や公務員志望を除く)は、前年の同じ時期より8%ほど少ない3311人だった。
このため、生徒1人に何人分の求人があるかを示す求人倍率は2・64倍(前年同期より0・56ポイント増)と、高い水準になっている。すでに2485人が内定し、内定率は前年の同じ時期より3・8ポイント高い75・1%だった。男女別では男76・0%、女73・7%だという。(山本知弘)
三重県内の高校新卒求人数
※各年度9月末。2020年度のみ10月末。かっこ内は就職希望者数
18年度 9178人(4280人)
19年度 9540人(4022人)
20年度 7434人(3775人)
21年度 7510人(3604人)
22年度 8735人(3311人)
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